「旅打ち日記]]」
(2007.12.22〜2008.1.5)
JRA阪神〜JRA中山〜名古屋〜(栗東)〜園田〜(大須場外)〜大井〜大井〜笠松〜名古屋〜名古屋〜(船橋)/川崎〜金沢〜JRA京都
今年もやってきました。18切符と肉体を”酷使”し、可能な限り”夢”を追い求め、年末年始の競馬場を行脚して”走りまわる”。「”酷使夢走”の旅打ち]]」

例年に比べて暖冬とのことですが、日ごろの生活自体は(灯油高騰により暖房設定温度を下げているせいか)寒く感じます。冬タイヤ交換も未だにしていなかったのですが、たまたま前日に千歳方面で10cm程度の積雪があったとの知らせを聞いて、念のためにタイヤ交換をしておいたところ、出発の晩に静内も3cm程度の積雪に見舞われました。何とかタイヤ交換が間に合い、「旅打ち]]」の出発地点は苫小牧東港(新日本海フェリー)からでした。

12/21 苫小牧東港〜敦賀

久々の新日本海フェリー利用でしたが、高速船の快適な船旅で敦賀港に到着したのは12/21夜20:30分、翌日の予定は阪神競馬場(ラジオNIKKEI賞2歳S)なので大阪方面まで出て安宿を探すのが定石ですが、18切符を使っているこの時期に(日替わりまで)3時間の為に1日分使うのは勿体無いです。その為、この日は敦賀市内でネットカフェを探したのですが、敦賀駅周辺には見つからず、歩いて40分位掛かる場所にしかありませんでした。敦賀の気温は9度とのことでしたが、北海道では日中の気温よりも高く、また夕方に降った雨で湿度が高かったので、40分歩いている間にはTシャツでも汗をかくような蒸す夜でした。何とかネットカフェに到着し、この日は6時間パックを利用。

12/22 阪神競馬場 ラジオNIKKEI賞2歳ステークスJpnV (敦賀〜大阪/大阪〜沼津 586.6km9040円相当)
ラブファンタジスタ&ヴェルザンディ
4時過ぎに起床、朝から汗かきながら再び40分歩いて敦賀駅に向かい、5:28発の始発で大阪駅に向かい、阪急線に乗り換えて仁川駅到着、阪神競馬場に到着したのは9:00の開門前でした。敦賀はぎりぎり天気はもっていたのですが、阪神競馬場はシトシトと冷たい雨が降り注ぐ生憎の一日となってしまいました。(幸い、阪神競馬場へ駅からのアクセスは地下道と屋根付きで濡れることはありまあせんでしたし、席を取っていただいたので暖かい場所での競馬観戦が出来ました)

3Rの2歳未勝利戦(芝1600m)にはディープインパクトの妹ヴェルザンディと、アグネスラズベリの弟ラブファンタジスタが出走するとのことで注目しましたが、ラブファンタジスタはまたしても末が甘く、よく伸びたヴェルザンディが初勝利を挙げました。

6Rの2歳新馬戦(芝1800m)には当歳の時から何度も見ていたブライティアダンスが出走。母スプリングネヴァー父ダンスインザダークと言えば、ダイタクバートラムの全兄妹、ダイタクリーヴァの半妹ということで、もっと注目されてもいい馬なのですが、何しろ調教がまだまだ…レースも特に見せ場の無い13着と大敗してしまいました。

この日のメインレースはラジオNIKKEI賞2歳ステークス(旧・ラジオたんぱ賞2歳ステークス)JpnV。朝日杯フューチュリティステークスJpnTよりもクラシックに直結する注目のレースですが、今年の2歳世代は(今のところ)抜けた馬が居ないので、このレースの勝ち馬といえども即クラシックとは言えない混戦模様なのですが、験の良いレースだけに勝ち馬には注目は集まります。1番人気はデビュー戦が強烈だったサダムイダテン、2番人気は武豊が選んだダノンイサオ、3番人気は(強さを感じさせないのに)きっちり2連勝のフローテーション、4番人気には朝日杯が全くレースにならなかったサブジェクトと続きました。

ブライティアダンス(ダイタクバートラム全妹)午後になると更に雨足が強くなり、馬場は「重」、レースはサブジェクトが出遅れ波乱を感じさせるスタート、イイデシンゲンが主導権を握りましたがサブジェクトは今回4番手あたりの好位を進みます。人気のダノンイサオとフローテーションは中団後方、サダムイダテンに至っては最後方からの競馬となりました。直線で早めに前を捉えたサブジェクト、完全な「前残り」競馬で焦点はまえに行ったメイショウクオリア、イイデシンゲン、マイネルファルケの争いかと思ったのですが、ここで届きそうにない位置から凄い脚を使って追い込んできたのがサダムイダテン、クビ差押さえ込んだサブジェクトが初重賞制覇となりましたが、サダムイダテンにとってはスタートの後手が惜しまれる一戦でした。ダノンイサオ7着、フローテーション8着と見せ場の無かった2頭の敗戦は個人的にはショックでした…orz良馬場での巻き返しに期待したい。

失意の阪神競馬場でしたが、そんなにゆっくりもしていられません。翌日の予定は中山・有馬記念観戦ですが、この日はムーンライトながら指定席が取れませんでした。そこで「東海道線を使って可能な限り東上する」という方法を選択しました。

17:30大阪発〜京都〜名古屋〜浜松〜静岡〜沼津0:05着、延々と6時間半かけて沼津駅に到着し駅前のネットカフェに投宿。翌日の中山競馬場は有馬記念シフトで開門時間が早いので始発に乗りたいところなので、この日も6時間パック。道中の暇潰しを「仮眠」で済ませるために徹夜で過ごしました。

ラジオNIKKEI賞2歳ステークス期待に応えられなかったフローテーション&ダノンイサオ待望の重賞制覇サブジェクト

12/23 中山競馬場 有馬記念GT
 (沼津〜船橋法典/船橋法典〜豊橋 483.8km7770円相当)
ターフィークリスマスバージョン
沼津駅04:55発の始発に乗り、東京駅に7時過ぎに到着、武蔵野線で船橋法典駅に到着したのは8時過ぎでした。車中、多くの乗客が海浜幕張駅(ディズニーランド)で下車し、結構車内が空いてきたので(あら?天下の有馬記念にこんなに閑散としてるの?)と思いましたが、西船橋駅では多くの競馬ファンが乗り込んできて、やはり「中央競馬最後のビッグレース!」を実感させました。雨は降り止まないのですが、すでに中山競馬場へと繋がる地下通路も開いていたので濡れずに向かうことが出来ました。皆がはやる気持ちを押さえきれないように早足になってしまうのが「いかにも有馬記念」って感じで、こちらのテンションも上がってきます!

競馬ファンとしてはけしからんと言われるかもしれませんが「関東の平場」は騎手も厩舎も馴染みが無いので、あんまり手が伸びません。2日続けてネットカフェという過酷な旅程の疲れもあり、ウトウトしていたら昼を過ぎてしまいました。(目が覚めたらお日様が出ていてビックリしましたが、タイガーマスクを見逃したのは残念…orz)

毎年の事ですが、有馬記念の日は昼頃から携帯電話が繋がらなくなります。この日も早々と通信困難となり、馬券購入やオッズ照会は窓口やオッズプリンターに依存せざるを得ません。早めにオッズを取り込み、有馬記念の検討を始めました。

8Rのフェアウェルカップの出走馬がパドックを出て行くと、次はいよいよ有馬記念。フェアウェルカップそっちのけで多くの観客がパドックに終結しはじめたので私もパドックへと向かいました。1番人気はジャパンカップ負けたと言え、天皇賞春・秋連覇のメイショウサムソン、2番人気はこの距離向く堅実なポップロック、3番人気にはファン投票1位で現在最もファン人気の高い馬ウオッカ、4番人気にキネーンを配したロックドゥカンブ、5番人気に牝馬GT3勝のダイワスカーレット、離れた6番人気にこの日が引退レースとなる兄ダイワメジャーが続きました。
コスモバルク&ロックドゥカンブ総出陣のチームメジャーとお揃いのネクタイがかっこいいメイショウサムソンダイワスカーレット&ウオッカ

まさかのマツリダゴッホ・・・レースは今回も”逃げの一手”に出たチョウサン、ダイワスカーレットは無理に競らずに2番手をキープ、サンツェッペリン、マツリダゴッホが続き、2・3番手に付けると思われたダイワメジャーは馬場の内側5・6番手を進みます。メイショウサムソンは1枠が仇になったのか狭いところに閉じ込められてしまった感じです。淡々としたレースになり、4コーナーで早めにスパートしたのがマツリダゴッホ、ダイワスカーレットが2000mならこんなレースするんでしょうが、この日は脚色が鈍く前のマツルダゴッホと同じ脚色になってしまいました。昨年を思わせるような最内から、ダイワメジャーが抜け出してきますが脚色は前の2頭に劣ります。結果、まさまかさかのマツリダゴッホ!

ハーツクライが勝った一昨年、自分はハーツクライと心中だったので、競馬場が白けても自分は熱くなりましたし、そこそこの人気だったのですが、この日のマツリダゴッホにはさすがに「唖然…」と言った雰囲気が競馬場を包んでいました。ほとんどの人が「直前まではマツリダゴッホも考えてたんだよな〜」とか言い訳するしかない結果でした。(確かに買う要素と言えば「中山得意」の1点しかなかったのですが、そのセールスポイントが最大に発揮できる 馬場状態・レース展開だったんでしょう。これが競馬の怖さですね。人気のサムソン、ウオッカに至っては全く見せ場の無い競馬、戦前には「勝った馬が混戦の年度代表馬」とも言われていましたが、この結果では「ダイワスカーレットとアドマイヤムーンの2頭に絞られた」感じですね。

月に見送られてのダイワメジャー引退式原点復帰を期して買った尾張ステークスのカノヤザクラも散々な結果に終わり、今年の中央競馬も大敗に終わりました。翌日は名古屋グランプリJpnU観戦なので、名古屋に向かわなければならないのですが、この晩もムーンライトながらは指定席が取れませんでした。17:24東京発に間に合えば、その日のうちに名古屋まで到着できるのですが、この日は「ダイワメジャーの引退式」がありました。ダイワメジャーファンの方には怒られますが、私は安藤勝己騎手とコンビを組んでからのダイワメジャーファンなので非常に「にわかファン」です。(^^;申し訳ない
17時過ぎから始まった引退式、昨年はなにか「狂想曲」じみた引退式だったのですが、今年は「協奏曲」じみた引退式となりました。兄妹ワンツーとはなりませんでしたが、ツースリーという結果は立派なものです。(2頭の2・3着で11700万円というGT並みの賞金を稼いだ訳だしね…)

引退式を見ていたら東京駅到着は18:30を過ぎてしまいました。この時間からでは当日中に名古屋に到着することは叶いません。18:50東京発に乗車し、可能な限り西下しましたが、豊橋駅までが限界でした。もう体力的に辛い…もう布団で寝たい…もう歩けない…この日は何とかカプホにでも入って布団で寝たいところだったのですが、今度は「自分の心」がカプホ利用を許さない!「8時間以内はネカフェ、12時間まではサウナ、カプホは滞在12時間以上」貧乏人の経済感覚(誓約と制約)からは、8時間未満の滞在にカプホを使うのは「旅打ちでタクシーを使うのと同様に許せない事」なのです。最寄のサウナ(健康ランド)の送迎バスは既に運行していません。当然、健康ランドへ行くのにタクシーを使うのは本末転倒。こうなるとネカフェしかないのですが、最寄のネカフェは歩いて30分…この疲れきった脚で辿り着けるだろうか…と思いつつ、脚をひきずって夜の豊橋市街を徘徊し何とかネカフェに投宿。この日はネットもマンガも読まないでばったりとソファに倒れこみました。

12/24 名古屋競馬場 名古屋グランプリJpnU

なんとも言えないチープなキャラ「うまお」君と、今年もシルバー世代を直撃した麻丘めぐみショー朝7時にネカフェを出て30分歩いて豊橋駅へ。この日の夜は名古屋泊なので18切符は使いたくありません。豊橋〜名古屋JR1280円ですが、名鉄なら1080円、更に駅前の金券ショップなら850円(土日切符)です。名古屋競馬場への無料バスの出ている神宮前駅で下車したかったのですが、寝過ごして終点の岐阜駅まで行ったりして名古屋競馬場到着は昼前になってしまいました。この日は祝日、更に風は強いですが好天に恵まれたので名古屋競馬場は大変賑わっていました。(スタンド側は日向でTシャツになりたいほど暖かいのに、パドック側は伊吹おろしの風が強く寒かったです)

昨年、50代以上の馬券オヤジ相手に異常な食いつきを見せた「逸見マリ歌謡ショー」でしたが、今年は「わたしの彼は左きき」でお馴染みの「麻丘めぐみ歌謡ショー」が行われ、今年もその世代に対して異常な盛り上がりだったようです。(^^;普段の競馬場を支えているオヤジさん達には「デジッ子」より「麻丘めぐみ・逸見マリ」なんで、このファンサービスは良い事だと思います。(ギャラは知らんけど…)

競馬場に到着したものの、苦手な名古屋競馬、更に「中央下がり」主体の番組構成と完全なアウェイ競馬なので手が出せません。(基本、得意な競馬場なんてありませんが…)専らスタンド側で日向ぼっこしながら、競馬場の雰囲気に浸っている間にメインレースの名古屋グランプリを迎えてしまいました。昨年は名古屋競馬の短い直線だけで6馬身ちぎったヴァーミリアンが制し、後の川崎記念・ドバイWC4着・JBC・JCDへと繋げた出世レースになりましたが、今年は東京大賞典に参戦できなかった残念大勝典のような感じになりました。JRAからはボンネビルレコード、フィールドルージュ、クーリンガー、ロングプライドが参戦。地方からの注目馬は園田チャンストウライ、名古屋ムーンバレイとウイニングウインド、船橋マズルブラストなど面白い面子が揃いました。特に、あまり外に出ない川島正行厩舎がわざわざ内田博幸騎手を配して来た事に「年間重賞10勝」への意気込みを感じました。(現在9勝)

ウイニングウインド&チャンストウライフィールドルージュ東京大賞典をはねられたGT馬ボンネビルレコード

強さが際立ったフィールドルージュ1番人気はフィールドルージュ、2番人気にロングプライド、少し離れて3番人気ボンネビルレコード、以下マズルブラスト、チャンストウライ、クーリンガー、ムーンバレイと続きました。馬場コンディションは「重」ですが、かなり締まった感じで馬の蹄音もいつもより低音な感じ。レースの主導権は意表を突くクインオブクインの逃げで始まりました。(「人気薄、濱ちゃんの逃げ」って懐かしい格言を思い出しました)以下、クーリンガー、マズルブラスト、オグリホットと続きます。以外なのはせめて”番手”には付けるだろうと思っていたムーンバレイが中団につけた事。フィールドルージュは中団、ロングプライドは後方の淡々としたスローペース。距離に不安があって早め先頭を狙ったのか?2周目向正面からロングプライドが早めに進出、フィールドルージュも徐々にポジションを上げていきます。

直線、早め先頭に立ったロングプライドを余裕綽々に捕らえたのはフィールドルージュ、2着ロングプライドと体制は決しましたが、3着争いが面白い!内で必死に粘るクインオブクインに迫るチャンストウライとボンネビルレコード、結果、帝王賞4着のチャンストウライが帝王賞優勝のボンネビルレコードを押さえ込み3着を確保!園田競馬から久々の全国区の登場を感じさせました。さて、勝ったフィールドルージュですが、終わってみれば力が違いました。昨年JCD3着、今年JCD2着は伊達ではありません。これで賞金的な加算もして、今後のダートグレード競走の常連になりそうです。

日が翳ってくると風の冷たさが、身と懐に染みる結果に打ちひしがれつつ、無料バスで神宮前まで送って貰い、「クリスマスイブに”ダンディサウナ”で爆睡」という、なんとも寂しい一晩を過ごしました。

12/25 滋賀県某所 (金山〜草津/草津〜金山 257.4km4420円)

昨夜は寝るにも寝たり11時間!3日間連続ネカフェ泊の疲れもだいぶ取れました。この日は、年末のご挨拶を兼ねて滋賀県某所へ。先月は馬インフルエンザ再燃でピリピリしたム−ドでしたが、今回は有馬記念も終わって(今年は丸一週間開催が無いので)穏やかな雰囲気でした。ただ、お邪魔させていただいた厩舎には「最後の仕事」が残っています。東京大賞典で秋のダートGT(JpnT)3連勝を目指すヴァーミリアン陣営です。「状態はJCDと変わりなく順調、勝って来年もドバイに行きたい!」と担当厩務員さんは語ってくれました。また、この厩舎には来春の高松宮記念を目標にしたアストンマーチャンが帰ってきていました。シルクロードステークスから高松宮記念が予定とのことですが、シルクロードで好走したら是非ヴァーミリアンの寮馬としてドバイ挑戦も考えてもらいたいですね。また、この厩舎にはフォーティファイド(父フォーティナイナー母ファストフレンド)も入厩していたので、地方ダート好きにはそのデビューが待たれます。

その後はH厩舎を訪問させていただきました。最後の2週間、関西リーディング争いを掛けて大挙出走させたH厩舎でしたが、未勝利という散々な結果に終わってしまいました。しかし、馬房を見渡すとマンボパートナー、ロザリオ、フローテーション、ノットアローン、ローザブランカ、ガイディングスター、ラベ、リリカルヴァースと期待満々のラインアップ!(この他にもラブファンタジスタやオディール、ダノンゴーゴー、アンヴェイルが居るんですから!)年末にはちょっと勢いの落ちたH厩舎2歳勢ですが、年明けて3歳戦での勝ち星量産が期待されます。

たっぷり”馬のディズニーランド”を楽しんで、再び名古屋に戻りました。実は、翌日は園田・兵庫ゴールドトロフィー観戦なのですが、不慣れな大阪で安宿を探すよりも、名古屋で泊まった方が気楽だし、移動の3時間も(私にとっては)程よい時間潰しなので…昨日と同じ”ダンディサウナ”に連泊。
アストンマーチャン&ヴァーミリアンロッサ似のロザリオ&ボケッとしたフォーティファイド期待のマンボパートナー&フローテーション

12/26 園田競馬場 兵庫ゴールドトロフィーJpnV 
(金山〜大阪/新大阪〜金山 383.6km6520円)


NAR表彰を賭けて挑んだ兵庫ゴールドトロフィーこの日の予定は園田競馬場・兵庫ゴールドトロフィーJpnVですが、疲れていたのでゆっくりと10時に出発、園田競馬場には13時過ぎに到着しました。このレースは今年から「ハンデ戦」となったのですが、中央馬に「60kg」という数字は余りに重過ぎるので、トップハンデのリミットレスビッド59.5kgを基準として、アグネスジェダイ59kg、メイショウバトラー57kg(牝馬なので実質59kg)、プリサイスマシーン59kgという設定。

対する地方馬では中央馬に対抗できる実績馬キングスゾーン56kgを始めとして園田を代表する実績馬ベストタイザン54kg、51kgのホシノプレゼントまでトップハンデとの差は最大8.5kgまでつけられました。この時点ではハンデ差を生かして中央と”五分”とは言わないまでも”四分”の勝負が出来るのでは?と期待しました。(関係ありませんが、キングスゾーンをモノサシにした場合、地元の園田馬のハンデは少し甘いような気がしますね。園田も佐賀も地元重賞を勝ちまくってる馬ということを考えると「1kg」軽いような・・・)

今回、キングスゾーンにとっては非常に期待できる条件が揃っていました。
@枠順2番は(内の深いところに閉じ込められなければ)絶好のポジション。
Aキングスゾーンにとって56kgは決してハンデにはならない。明らかな「オモリ」であるハンデを背負った中央馬に比べて有利。
Bそして、パドックで発表された中央有力馬の馬体重がありました。キングスゾーンが510kg超えても前走の浦和記念は3着と好走しましたが、アグネスジェダイ+14kg、リミットレスビッド+15kgというのは調整ミス?を期待させる数値でした。

相手の失策に期待するのはみっともないですが、群雄割拠のグレードレースの舞台では、全てが有利に働いて何とか勝利出来るってのが現状のキングスゾーンの実力レベルです(好戦するだけで立派なもんですけどね…)
キングスゾーン&アグネスジェダイメイショウバトラー&リミットレスビッドプリサイスマシーンとレースの模様

高齢の酷量馬に上位独占されては脱帽するしかありませんその、有利な条件が全て揃っていただけに、レースでは失望せざるを得ませんでした。陣営が心配していた「とにかくスタートで出遅れをしたくない」との心配は好発を決めて杞憂に終わりましたが、1コーナーからアグネスジェダイに最内に押さえ込まれ、終始馬場の深いところを通らされました。(後日、安部騎手に当日の話を伺う事が出来たのですが、今の園田は内側を開けて走っていないので、決して内側の砂が深い訳では無いそうです。となると、やはり状態だったのでしょうか?)アグネスジェダイは向正面でも半馬身差につけて、キングスゾーンには楽をさせません。そうこうする内に3コーナーからは後続に飲み込まれてしまいました。(こうなると巻き返す脚の無いキングスゾーンには勝ちはありません)

直線では、中央馬が重い斤量を物ともせず伸びてきます。トップハンデ59.5kgを背負ったリミットレスビッドが、59kgを背負ったプリサイスマシーンを半馬身抑えてゴール!3着に57kgメイショウバトラー、4着に辛うじて54kgの地元馬ベストタイザンが入りましたが、5着も59kgアグネスジェダイ、キングスゾーンは53kgのマサアンビジョンにも先着され7着に敗れました。

これだけのハンデ差を貰って中央独占という結果には改めて「中央馬の実力」を痛感しました。そして、負けることはあってもいつもどこかで見せ場は作ってくれるキングスゾーンですが、この日は全く見せ場がありませんでした。「返し馬の雰囲気がおとなしかった」と安部騎手が語っていたそうですが、レース後の歩様にも異常は無いと言うことなので「精神的なもの」であって欲しいのですが…まあ、今日は残念な結果でしたが、この1年間本当にタフに走り続けてくれました。来年も”名古屋競馬の名馬”として全国を舞台にした戦いを見せて欲しいです。

12/27 名古屋競馬 ミニ場外「サンアール大須」

名古屋のサブカル街・大須・万松寺ビル「サンアール大須」この日は他地区での開催も少なく、行きたい競馬場が無かったので、名古屋市の繁華街・栄をぶらぶらしつつ、大須まで足を伸ばして、先にオープンした名古屋競馬場のミニ場外「サンアール大須」の様子を見に行ってきました。

秋葉原・日本橋に並ぶ電気街だった大須ですが、久々に訪れてみて街の様子もかなり様変わりしていました。一般家電は既に郊外大型店が市場の中心となり、コンピューターやオーディオなどはマニアックな店だけが生き残り、「年寄り文化」と「若者のサブカルチャー文化」が入り混じったようなカオスな街になっていました。かつて万松寺の大型駐車場があった場所に、万松寺ビルが建ち、その2階に「サンアール大須」があります。

「特区」の制度を利用して開設されたミニ場外「サンアール大須」ですが、その施設は大きさ的には「aiba静内」の2/3程度の広さに、発券自動窓口2と従事員の窓口・マークカード記入台があるだけという簡素な作りでした。このエリアにモニターが設置されていないので客の滞留を防ぐためと思われます。その代わりといっては何ですが通路を挟んだ隣には「aiba静内」の5倍くらいの広さの「ジョッキーズカフェ」という無料休憩室コーナーがあり、40型程度の大型モニターと2台のパソコン端末が設置されていました。パソコン端末はnankankeiba.comやオッズパーク、NAR公式サイトに接続でき、オッズ確認に利用されているのですが、大須という街柄だけに老人客がオッズ表示に迷っていても、周りの若いお客さんがマウスクリックして希望のオッズを表示してあげるなど、老人と若者のコミュニケーションも取れているようでした。

ミニ場外部分と「ジョッキーズカフェ(無料休憩室)」紫煙もくもくですが…(^^;おそらく、特区で認められた「ミニ場外施設」は発券機のエリアだけで、「ジョッキーズカフェ」はあくまでも「無料休憩室」というのが建前なんじゃないでしょうか?(タバコやジュースの自販機が14台ってのは「場外馬券売り場」としては多すぎます)

前日の利用者750名余り、売上250万円とのことですが、利用者に関しては相当の重複カウントがあるようです。それでも、平場開催の名古屋競馬100名余りが集まっていて、レース前の行列はかなり待たされました。ちなみに大型モニターの実況はなぜか5文字分くらいディレー(音ズレ)しています。CS受信じゃなくて、オッズパーク経由のネット回線なのでしょうか?(それにしては大画面でも画質が綺麗ですが…)締め切り間際に並んでいると、流れている行進曲が早回しになって「急がなきゃ!」と焦らせるのですが、ディレーして鳴っているので、並んでいる行列と合わせて一層焦ります。(^^;ちなみにこの日の最終レースでは10名くらいが買い逃していました。(東京大賞典開催時が不安です…)

「aiba静内」は常連さんが隠居した生産者などが多く客単価が高い(場外に設置してあった売上ファイルを見せてもらった感じでは、1日100名未満の利用で250万〜400万円でした。ただし、関連性の低い「ばんえい」開催日は100万円程度です)ので、それと比較は出来ませんが、今後の地方競馬の生き残りを賭けた「ミニ場外戦略」だけに上手くいって欲しいものです。(2008.1.2UP)

とりあえず、12/27までの「旅打ち]]」の様子をお送りしましたが、この翌日より風邪をひいてしまい、旅打ちのスケジュールが大幅に狂っています。何とか東京大賞典も観戦に行ったのですが、頭が朦朧としていてあんまり記憶に残っていないし、1日の半分以上を安宿での休息に充てたりと特に面白い出来事もありませんでした。「旅打ち」を途中で止めて帰ることも考えたのですが、ティアマットの出る東海GCや、ミツアキタービン・マルヨフェニックスの出る報知オールスターカップは見に行きたい。進むも地獄、戻るも地獄、ただただ体調回復に努めるしかありませんでした。

(12/31には)何とか回復傾向にあったので、正月は予定通り高知競馬場・高知市長賞を見に行こうと思っていたのですが、「3日の川崎・報知杯オールスターカップは這ってでも行きたいが、高知県市長賞そんなに見たいのか?やれんのか!やめんのか!」と自問自答したところ、「別に、そんなに見たいとも思わないよな〜(^^;やめとくか!」とあっさり答が出ました。(「ムーンライト高知」指定席も払い戻しました)

と言う訳で、大晦日は安宿で暖かくして『やれんのか!(&ダイナマイト)』を見ることにしました。なんで、こんなにあっさり気持ちが翻ったか考えてみたら、去年の高知競馬は「正月開催に750万円の黒字を出さないと危ない!」という絶妙なネガティブキャンペーン(←本来の意味とは違いますが)を行っていました。

750万円という数字に「俺の100円・1000円で高知競馬が救えるかも?」と妙な義侠心に駆り立てられ、友人からは「高知の現地で馬券買ってきてくれ!」と千円札数枚を握らされた事を思い出しました。(「カイバ桶基金」は本末転倒で認められませんが、自分に出来る範囲で馬券買えと言うキャンペーンなら喜んで参加します)

まあ、時期的に高知に行ったレジェンドハンターの見学は出来ないだろうし、春か夏にでもまた「旅打ち」の機会があれば、レジェンドハンターに会いに行くのをメインに、高知競馬場にも立ち寄りたいと思います。大晦日・正月と全国的に冷え込んだので、大人しくしていたのは正解だったんだと思います。(以下、後半戦に続きます)


12/28 名古屋 

この日は競馬に関係ないので何をしていたか書くほどの事は無いのですが、前日に友人から車を借りてちょっと車中泊したのが大失敗!結構暖かいと高をくくっていたのですが、明け方は相当に寒くて翌朝には“寒気”を感じてヤバイ感じの体調になってしまいました。それでも、夕方から馬主さんに食事に誘われていたので一宮方面に向かい、久々に串かつやどてなど八町味噌を堪能させて頂きました。(結果的に3日続けてゴチになり恐縮しきりです)皆さんの施しのおかげで貧乏ながらも楽しい「旅打ち」させていただいています。

翌日は東京大賞典観戦に大井競馬場に行くのですが、「ムーンライトながら」指定席が取れなかったのでこの日も金山に投宿し、始発に乗ることにしましたが、体調は更に悪化、喉がガラガラして熱っぽくだるくなってきました。

12/29 大井競馬場 東京大賞典JpnT (金山〜大森 362.2km6060円相当)

寒いながらも大盛況の大井競馬場でした嫌な予感は当たりました。(馬券は当たらないのに…)明らかに風邪です。北海道はどんなに寒くても10年で2度くらいしか風邪ひいていないのに、冬場の旅打ちは(過酷な旅程もありますが)かなりの高確率で体調を崩します。それでも東京大賞典はダート競馬の締めくくりだけに、どうしても見に行きたい。ちょっとだけゆっくり目に出発して、金山〜浜松〜静岡〜熱海〜川崎〜大森と東海道線を東上しました。(体調悪くても18切符利用っつーのが何ともかんとも…)

大井競馬場にはメインレースも間近という14:30過ぎの到着。時折、冷たい雨がパラパラと降る寒い天気でした。とてもじゃないですが、パドックには居られないのでメインレースまではLウイングで暖をとっていましたが、中央競馬開催から1週間経ってのビッグレースだっただけにこの日の大井競馬場はかなりの賑わいでした。

何とか東京大賞典だけでもとパドックに向かいました。この日の注目は正直、「ヴァーミリアンの勝ち方」だけだったでしょう。とにかく、ドバイから帰ってきて馬が一回りも二回りも強くなりました。「殻を破る!」とは正にこの事なんでしょう。このレースにもダートJpnT馬ブルーコンコルド、フリオーソや、芝のGT馬デルタブルース、引退レースを迎えるGT2着9回のシルバーコレクター・シーキングザダイヤ、JpnU級では完勝のメイショウトウコンなど多彩なメンバーが終結しましたが、今のヴァーミリアンを止められる馬が居るとは思えません。とにかく、そのくらい力が抜けている!

圧勝のヴァーミリアン少し、話が逸れますが、この東京大賞典にはサンライズバッカス、ボンネビルレコードという2頭のJpnT馬が参戦出来ませんでした。現在のシステムでは賞金不足により除外との事ですが、これは残念な事です。名古屋グランプリに兼登録したボンネビルレコードは、そちらに出走できましたが、東京大賞典一本に登録を絞っていたサンライズバッカスは結果的に年末に使うレースが無くなってしまいました。「ルールは最大限に利用する」のは勝負に賭ける者として当然なのでしょうが、その結果「真に舞台に進むべき者が出られない」というシステムなら、ルールも変更の時期に来ているのでは無いでしょうか?

また、JpnT馬が出られなくて、明らかに力の劣る地方馬が「ルールを最大限に利用して」出走するのも疑問です。中央と違って安い登録料ながら、出れば着外手当で地元のレースより賞金が高いというシステムにも問題があります。(輸送手当も出る)結果的に、この日の東京大賞典は地方競馬の1レースあたりの売上レコードとなる25億0020万7900円(前年比142.9%)という、今時の地方競馬にとっては珍しく明るいニュースだったのですが、ボンネビルレコードやサンライズバッカスが参戦していればもっと売上も上がったでしょう。

「力の抜けている相手」に対しては、「自分が100の力を出して叶わなくても、相手に100の力を出させなければひょっとして…」というのも一つの戦法で、そこで“策”を練るのが騎手の駆け引きってやつです。明らかに舞台にそぐわない実力の地方馬では、どんだけ“策”を練っても通用しないし、せっかくのJpnTレースの価値が安くなるってもんでしょう。(実際に騎手が“ロケットパンチ”でヴァーミリアンに殴りかかれば勝てるかもしれませんが…)
この先楽しみなルースリンド引退レースとなったシーキングザダイヤ2着に頑張ったフリオーソ(大井は走る!)

このクソ寒いのになんちゅー格好Σ(´д`*) 話を東京大賞典当日に戻しますが、体調悪かったのであまり記憶残っていません。ただ、3〜4コーナーからヴァーミリアンがポジションを上げ、直線で抜け出した時は、ディープインパクトの現役時代を思わせるような場内の盛り上がりでした。「凄いモノを見た!」という素直な喜びです。2着フリオーソも良く頑張りました。少なくともヴァーミリアンの居ないJpnTレースであれば、いつでも勝てるチャンスがあると言えるでしょう。3着メイショウトウコンもさすがの脚を見せ付けましたが、今日は「格」の違いを見せ付けられた形か?4着ルースリンドは本当に強くなりました。蹄の問題があって、タイトルはスパーキングサマーカップSV一つに留まっていますが、無事に行けばもっと大きなタイトルが狙えるでしょう。5着のブルーコンコルドは2000mでは余程展開が向かないと厳しいか。

とにかく、今の「殻を破った」ヴァーミリアンがドバイワールドカップでどこまでやれるか?を考えただけでワクワクが止まらない!そんなレースでした。(それでも簡単に通用しないってのが、世界中の”バケモノ”が集まるドバイワールドカップなんですがね)ハーツクライがシーマクラシックを勝った一昨年、自力で航空チケットを取って安く行った人によると「20万位で行けた」との事ですが、俺にはちと無理か…(^^;

さて、レースが終わったら速攻で大森のカプホに向かいました。駅前のドラッグストアで風邪薬を購入し、コンビにではロックアイスを4kg購入。夕方6時から翌朝まで、毛布に包まってガンガン温めて、ガンガン冷やすという「頭寒足熱」(民間療法任せかよ!)で夜を過ごしました。

12/30 大井競馬場 東京シンデレラマイルSV
この日は終始この位置からの観戦になりましたさて、半日以上寝ていましたが、体調は一向に回復しません。体調が回復した場合は、笠松・ライデンリーダー記念SPTか大井・東京シンデレラマイルSV(新設重賞)のどちらかを見に行くつもりでしたが、この体調で東海道線を7時間掛けて笠松には行ってられません。かといって、大井競馬場に行って温かいLウイングの中に居ても回復は望めません。そこで、カプホのチェックアウト後はネットカフェのフラットブースで3時間パック休憩。傘用のビニール袋に氷を入れさせて貰って、ドーナツ状に首に巻いて3時間休憩しました。

「せっかくなんでメインレースだけでも見に行こう」と無料バスに乗って、15時前に大井競馬場に到着しましたが、この日も、かなりの賑わいを見せていました。牝馬交流Gレースではちょっと足りないという微妙なメンツでしたが、勝ったのはベルモントノーヴァでした。(生観戦したのに、ほとんど記憶に残らない1日でした。)

残り2レースあるのですが、もう我慢できません。速攻で無料バスに乗り、再び大森駅前で風邪薬とロックアイスを買い込み、「(上に上がれないのでカプセル)下段でお願いします〜」と頼み込んで投宿、17:30には布団にもぐりこみました。とにかく明日の朝には動けるくらいに回復していないといけません。笠松・東海ゴールドカップは「這ってでも見に行きたいレース」なのです。

ベルモントノーヴァTCKディスタフ勝って1番人気となったパフィオペディラム何にも記憶に残ってない・・・orz

12/31 笠松競馬場 東海ゴールドカップSPT (大森〜一宮/一宮〜金山 396.4km6650円相当)

ティアマットと1番人気のラントゥザフリーズ「メインレースの出走時間に間に合えばいい」と、ギリギリまでカプホで休んで7時過ぎに出発、笠松競馬場に到着したのは14:30過ぎでした。実はこれが今年初の笠松参戦、なぜなら昨年の東海ゴールドカップ以来の観戦だからです。東海(笠松・名古屋)の馬はどんどん大舞台に挑むので、その舞台である他地区競馬場には何度も足を運んだのですが、今年の「旅打ち」では日程的に笠松開催と重ならないなどの事もあって、このような恥ずかしい事になってしまいました。それでも、変わらぬ笠松競馬場の雰囲気には和みました。(やはり、私にとっては一番の競馬場です)

存廃問題以降、賞金がガクンと下がってしまった東海ゴールドカップですが、「笠松競馬版・有馬記念」という位置付けは今も変わりません。もっとも、近年は全国的に通用する馬は年末に各地で行われているグレードレースに出走しているので、手薄といえば手薄なメンバーで行われています。「這ってまでも見に来たかった」のは、このレースに”カネミなる一族”のティアマットが出走するからです。

従兄弟(父は同じライブリマウント)のミツアキタービン、兄のエンシェントが勝った東海ゴールドカップ。ティアマットは3歳時に岐阜金賞、この秋はオータムカップと2つの重賞を勝っていますが、元気な名古屋競馬からウイニングウインドやマサアンビジョンクラスの馬が参戦してくると、正直分が悪いのです(^^;今回、その2頭が名古屋グランプリと兵庫ゴールドトロフィーに回り、絶好のチャンス!”カネミなる一族”3勝目の東海ゴールドカップ制覇を何としてでも果たしてもらいたいところでした。

エイシンダイオーの逃げを内から差し切ったティアマット凍結防止剤8トンを投入したという馬場は、雨水をも含んでジャブジャブの不良馬場。レースは「ビッグレースで逃がすと怖い」濱ちゃんエイシンダイオーが、予想通りに逃げ、以下コパノアグリグロ、コパノアグリグロ、ヒロショウグンが続き、ティアマットはその後ろ、枠が災いしたのか窮屈な位置に閉じ込められました。3〜4コーナーでも上がっていけません「ちょっとこりゃまずいな」と思ったのですが、直線で内側からスルスルと伸びてきました。東川騎手、会心のガッツポーズ(このレース3連覇)も決まっての”カネミなる一族”3勝目の東海ゴールドカップ制覇となりました。

レース後に担当の吉沢厩務員に話を伺いましたが、この馬は蹄鉄が合わなくて苦労されているそうです。それでも、こうやって「狙ったレース」でキッチリと結果を出すのは、まさに”職人の技”ですね。今年、笠松競馬ではカネミボンバーの2歳(父ビワシンセイキ♂)と、バハムート待望の初仔(父シルクジャスティス♂)が入厩します。(現在は、新冠育成公社にて馴致中)共に、この後2年間不受胎が続いているのが悔やまれますが、今年は何とか受胎して貰いたいものです。(中央未勝利で移籍してきたミツアキミリオンもこの開催で勝ててよかったです。この馬の場合はいずれ中央に戻ると思いますが、この馬にも頑張って貰いたいです)


「旅打ち日記」前半戦で先述したように、高知を断念して体調回復に専念するために金山に戻り、またまた風邪薬とロックアイスを購入して常宿にイン、ガンガン冷やしながら「やれんのか!(&ダイナマイト)」見ながら大晦日の晩を過ごし、年越しを迎えました。
兄と従兄弟に追いつけ追い越せ!レース振りから一皮向けたかもしれない「丸に三つ引」笠松の名門復活!
1/1 名古屋競馬場 新春盃SPV

この日も微妙な存在感の「うまお君」治療も3日目に入り、大分楽になってきましたが、寒気団が日本を覆い、全国各地で寒い年越しとなったようです。昼過ぎにチェックアウトし、外に出ましたがやはり寒い!2008年の打ち始め、笠松競馬に行くか、名古屋競馬に行くか迷いましたが、少しでも暖かい方が…と名古屋競馬に行くことにしました。ただ、神宮前から出ている無料バスの運行時間には間に合いませんでしたので、地下鉄で東海通まで行き、そこから名古屋競馬場までリハビリで歩いていきました。(鼻水出るからハァハァ息切れします)

(結果として、笠松競馬はメインの時間に猛吹雪になっていたので名古屋競馬を選んだのは正解でした。)

名古屋競馬は年初めと言う事もあり、かなり賑わっていましたが、やはり寒さが身に染みるのでスタンド内で暖を取っていました。モニターの向こう側の笠松競馬場では吹雪模様。こりゃ〜向うに行かなくて正解です。と、当時に掻き入れ時の開催で雪に見舞われる笠松競馬の不運も感じました。(前日の12/31には名古屋との同時開催を行ったのですが、名古屋1.8億円笠松1.2億円と見事に食い合ってしまったようです)

レースは1番人気のセンゲンゴローを差し切ったリスポンスフウジンが勝ち、初重賞制覇。年末年始は統一重賞・地元重賞共に数多く行われるので小粒感は否めませんでした。

重賞初制覇リスポンスフウジン(母父ワカオライデンだってね)1番人気のセンゲンゴローセンゲンゴローを差し切って優勝!

1/2名古屋競馬場 新春ペガサスカップSPT

完全に回復していれば、始発に乗って福山競馬参戦というのも可能だったのですが、「旅打ち」最後の天王山とも言える川崎・報知オールスターカップをちゃんとした体調で観戦したいので、この日も静養に充て、昼すぎから名古屋競馬場に出かけました。神宮前駅の無料送迎バスの最終時刻は13:00だったのですが、熱田神宮前が歩行者天国になっていたので、バス停の位置が300mくらいずれていました。その場所を探していたせいで、到着したのは13:03、既に警備員も撤収した状態でした(場所の変わったこの日くらいは融通利かせて欲しかった…)。しょうがないので、伝馬町から地下鉄に乗って東海通へ向かい、この日も再びリハビリ歩きにて参戦。

東海公営の2歳馬が年々少なくなっているレベル低下と、年末のライデンリーダー記念とメンバーが分散するので、例年小粒なメンバーになる新春ペガサスカップですが、今年は更に小粒感が否めません。この日、個人的に注目したいのは、デビュー戦がSPT戦優勝となったイーストミー(父レギュラーメンバー)と、少ない産駒が全国の競馬場のJRA認定競走で勝ちあがっている注目の新種牡馬カルラネイチャー産駒・ケイゾクでしょうか。

レースは「稍重」以上に重そうな馬場を軽快に逃げたサチコゴージャスが快勝!イーストミーは後方のまま全く見せ場がありませんでした。(後日談になりますが、この日最下位だったケイゾクが1/25笠松ゴールドジュニアで巻き返して優勝。イーストミーも3着に入りました。)道営で後ろの方走っていたサチコゴージャスが勝つとは今年の東海公営3歳戦は低レベルの混戦と言えるのでしょうかねぇ…。
道営からの転入組サチコゴージャス(父グランドオペラ)後にゴールドジュニアを勝つケイゾク(父カルラネイチャー)初勝利がSPT重賞のイーストミー(父レギュラーメンバー)
ボーっとしながらも体は動くようになってきたので、名古屋駅周辺で時間を過ごして「ムーンライトながら92」に乗車、東へと向かいました。

1/3川崎競馬場 報知杯オールスターカップSV (名古屋〜南船橋/南船橋〜川崎/川崎〜大宮〜長岡 724.1km11970円相当)

クリス厩務員が居なくて寂しそうなフリオーソ「ムーンライトながら92」に揺られての東上、東京に到着したのは5時前でした。ちょっと時間潰しを兼ねて武蔵野線に乗って船橋競馬場へと向かいました。

船橋競馬場・川島正行厩舎では昨年の公約は「重賞10勝」を掲げていました。10/17の埼玉新聞杯をトーセンジョウオーが制し、厩舎9勝目を挙げた時は、すぐにでも達成すると思われていたのですが、昨年は2歳(現3歳)がイマイチ低調で勝ち星が伸びません。

12/27の埼玉テレビ杯SVに「反則」とも言えるナイキアディライトと導入して圧勝、厩舎10勝目を達成しました。川島調教師との新年の挨拶の中で「重賞10勝おめでとうございます」と祝辞を述べたところ、「そうだろ〜公約通り10勝達成しちまうんだもんな〜」(俺って凄い?)とばかりに胸張って応えて来ましたが、「先生、じゃ今年の公約は?」と期待して降ったところ「今年は言わないよぉ〜ん」と逃げて行ってしまいました。

ほとんど「自身との戦い」とも言える川島正行厩舎の年間マニフェスト、達成しようとするのは想像以上に困難な道なんでしょう。しかし、今年も大舞台での活躍に期待したいと思います。

お疲れ様ネイティヴハート&新年船橋記念勝ちのディープサマーさて、川島厩舎で年を越して変わったものといえばフリオーソでしょう。昨年の東京大賞典、3着には圧倒的な着差を付けたものの、ヴァーミリアンには歯が立ちませんでした。今年はヴァーミリアンの留守を突いてでも古馬JpnT制覇が期待されますが、デビューからパートナーを務めていたクリス厩務員がこの度川島厩舎を退職し、北海道の育成牧場へと仕事を変わったそうです。フリオーソの厩舎の前にはクリス氏の製作した写真立てやグッズで飾り立てられていたのですが、それらが全て撤去されていてガランとした感じが少し寂しかったです。元々は静内の育成牧場に勤めていたクリス氏なので、会うたびに「馬を担当するのは面白いけど、住むには北海道(日高)がイイヨネ〜!」と語っていたので悩みぬいての決断だと思われます。今度は北海道から強い馬を送り出して貰いたいものです。

フリオーソは年明けにもやってくる新しい外人スタッフ(ドナル氏)が担当するようですが、現在は厩舎の番頭に当たる多田厩務員が世話をしているようです。甘えた声で多田厩務員に餌をねだるフリオーソを見ると、クリス氏の居ない寂しさを多田厩務員にぶつけているようにも見えました。明け4歳なんだからシャンとしなさい!とも思いますが、甘えん坊なフリオーソらしいともいえます。

そして、坂本昇厩舎では先の埼玉テレビ杯で「ネイティヴハート9歳、入着出来なければ即引退スペシャル」を着外に終わったネイティヴハート(明けて10歳)を見せていただきました。「他地区に移籍させる予定は(オーナーからは)聞いていない」との事で、松が明けた頃にも退厩予定とのことなので、その余生が気になりますが、先のレジェンドハンター同様に自ら掴んだ「中央重賞制覇(オーシャンステークス優勝)」があるので、功労馬になってくれれば…とも思います。(この後、引退が正式発表され、生まれ故郷の明和牧場にて種牡馬入りということで、北海道に帰って行ったようです。)

「特別室」って「特観席」みたいなもんかな?(箱根駅伝)船橋競馬場を後にすると、再び東京駅に戻り、川崎大師への初詣客でごったがえす中、川崎競馬場へ向かいました。その道中の無料バスがいつもとルートが違うようなので回りを見回したところ、「箱根駅伝」のコースが設定されているようでした。競馬場に到着して来賓エリアの4階から見渡したところ、ちょうど「箱根駅伝」の走者が通過する時間だったようで、沿道は旗を振る観客で大いに盛り上がっていました。坂道を駆け上る走者の脚質も、走者ごとに微妙に違うようでした。同じ1枚のフレームに「競馬場と箱根駅伝と特別室(ソ○プ)」が入り込むという、新年早々なんとも言えない構図がシュールだ。

さて、「旅打ち」最後の楽しみとも言える報知杯オールスターカップSVです。東海公営から6頭、南関東から5頭の11頭が参戦。南関東の一線級の出走が無いだけに、東海公営との実力伯仲となりました。東海公営からは、古豪ミツアキタービンと期待の明け4歳マルヨフェニックスの笠松二枚看板の参戦が注目されました。

昨年後半は、脚元の状態も良く、順調にレースに使われたものの、スパーキングサマーカップSVでルースリンド、キングスゾーンの3着、姫山菊花賞は5着、オッズパークグランプリは逃げての2着、笠松グランプリは距離不足の4着と結果を残すことが出来ませんでした。その中でも一番良い負け方だったのが、同じ条件のスパーキングサマーカップだっただけに、今回のメンバーでのレース振りが期待されました。

笠松の古豪ミツアキタービン&若大将マルヨフェニックスもう1頭のマルヨフェニックスは昨年急成長した1頭、東海ダービーを制し、夏には黒潮盃で南関勢を相手に圧勝!岐阜金賞も危なげなく制覇しました。一度芝を試したいと挑んだ鳴尾記念でしたが、結果は13着と振るわなかったものの、着差は0.9秒、なにより中央馬相手に道中スピード負けしなかった(これが重要!)だけに今年の更なる活躍が楽しみな1頭。実際レースでも1番人気に推されました。

南関東勢で手ごわいのは根岸S優勝、フェブラリーS3着の実績で南関に転入してきたビッググラス、昨年のニューイヤーカップを勝ったレッドドラゴン、昨年のクラウンカップを勝ったエスプリベン、中央未勝利転厩から11戦9勝の上がり馬ガッサンプリンスあたりが立ち塞がりました。注目の馬体重、転入緒戦のビッググラスが+14kgの532kgと太目を感じさせ、対するミツアキタービンは-10kgの510kgと予想通りに絞れていてシメシメと思いました。

レースは、逃げるエスプリベンをミツアキタービンが離れず2番手追走、マルヨフェニックスは馬群を嫌って中団の外々を追走。3コーナーでのミツアキタービンのスパートに期待したものの、不発。ガッサンプリンス、レッドドラゴンにも交わされ、外から伸びてきたマルヨフェニックスにも交わされてしまいました。結果、エスプリベンの逃げ切り勝ち!2着にガッサンプリンス、3着レッドドラゴン、4着マルヨフェニックス、5着ミツアキタービンという結果になりました。

全盛時のミツアキタービンは3コーナーから捲くり気味に上がっていき、4コーナーで先頭集団に取り付くというレース振りでしたが、この捲くりは左回りでより鮮やかに決まります。余り左回りのレースに参加することが少ないタービンだけに、今回のレース振りを楽しみにしていたのですが残念な結果でした。好時計の出た今回の調教から、状態は良かったようですし、レースも力を出し切りながら直線でスタミナ切れを起こしてしまったところを見ると、やはり「年齢を感じさせる」敗戦と言えるのかもしれません。

今回の自身の走破時計は2.17.7秒、コースが違うとはいえ1ハロン短縮を考えると東海ゴールドカップ(1900m)なら十分勝ち負けと言える時計です。寂しいことですが、「今の自分の力に合った舞台(地方重賞)」に戦う場を移す必要があるのかもしれません。

4着に終わったマルヨフェニックスに関しては、もう少し何とかならなかったのか?とも思います。不利を嫌ってのことでしょうが終始大外回ってのコースロス、馬に関してはパドックでパシュファイヤーを外して落ち着いて周回していたことから、驚くほどの精神的な成長を感じさせただけに残念でした。

笠松の二枚看板を持ってして、南関2戦級相手の4着5着という結果にかなり落ち込みながらも、少しネットカフェで時間を潰して大宮駅へと向かいました。久々に「旅打ち」らしい旅程になります。やはり東海道線と関西本線で大阪〜名古屋〜東京を行ったり来たりするだけでは「旅情」ってもんがありません。北関東競馬や日本海側競馬(新潟・三条・上山・益田)が無くなってしまった弊害です。GC「ワンダラー」みたいに(馬の居ない)場外巡っても楽しくない…(´・ω・`)
昇り馬ガッサンプリンス笠松勢は並んで4着5着か・・・このメンツなら勝ちたかった・・・(;´Д⊂)

大宮駅からは「ムーンライトえちご」を利用して日本海側へと抜け、金沢競馬場へと向かいます。終点の新潟まで行くと不便なので3時過ぎに長岡駅で下車し、始発を待ちます。雪国らしく重く湿った雪が降り積もっています。駅の待合室でしばし仮眠の後、始発で富山方面へ。

1/4金沢競馬場 プリンセスカップ (長岡〜富山〜金沢/金沢〜米原〜金山 510.0km8620円相当)

始発に乗って長岡〜直江津〜富山〜金沢と南下し、金沢駅には昼前に到着しました。新潟は雪でしたが、富山では霙になり、石川では雨に変わりましたが、無料バスで金沢競馬場へ向かっている最中に雨も止み、少しずつ日が出てきました。正月も4日目となれば御屠蘇気分も抜けてるのか、金沢競馬の人影もまばらでした。この日の金沢競馬は3歳牝馬重賞のプリンセスカップと言うことですが、不勉強でどうにも読めないメンバーとなりました。勝ったのはカノヤザクラっぽい勝負服の沖静男騎手鞍上のティアミホでした。
新潟のように雪は降っていませんでしたが寒い1日でした勝ったティアミホ(父アケボノU)と1番人気3着のフジヤマオードリー(父アドマイヤボス)プリンセスカップのスタート直後
翌日は、「旅打ち」最後、京都競馬場・京都金杯参戦を予定しているので、京都方面に抜けて宿を探しても良かったのですが、めぼしい安宿がなかったので、金沢〜敦賀〜米原〜金山へとお決まりのコースで名古屋に戻り、安宿に投宿しました。

1/5JRA京都競馬場 京都金杯JpnV (金山〜東福寺〜淀/山崎〜米原〜敦賀 279.7km4410円相当)

正月競馬はモチ!!「旅打ち」開始2週間、もう限界かな…「競馬場に行くのに飽きてきた…」東海道線行ったり来たりが辛すぎる。「楽しい旅」が「辛い旅」になれば、そろそろ潮時、当初は翌日の中山競馬場も考えていましたが、この日で打ち止めを決定、最後の旅打ち先、京都競馬場へと向かいました。天候に恵まれたのもありますが、開催感覚が開いたせいか、例年よりかなり多くのお客さんで賑わっていたようです。

有馬記念の開催が早かったので、丸々二週間ぶりとなったJRA中央競馬開催ですが、今年から新たな試みとして「JRAプレミアム」「JRAプラス10」というシステムが導入されました。最初の京都1Rで早くも例外と言える「複勝元返し」が起きてしまいましたが、今年は大口のお客さんの単勝・複勝勝負が増えるかもしれません。

準オープンの万葉ステークスには正月競馬の風物詩モチが参戦。メンコには小さなミカンのマスコットが付けられて正月らしさを演出しています。着順はブービーと冴えませんでした。まあ、オーナーさんがモチュウだしね…。

メインレースは「JRAプレムアム」の京都金杯JpnV。ディアデラノビア、クランエンブレム、エンシンドーバー、エイシンデュピティ、キンシャサノキセキ、サクラメガワンダー、アドマイヤオーラと如何にもハンデG3という混戦を感じさせる面々でした。

ボーっとパドック見ていたら(予想は当たっていた)中山金杯買うのを忘れて、ワンセグでアドマイヤフジの復活を見ながら歯軋りしていました。京都金杯はサクラメガワンダーから行って歯軋り。これにて馬券も打ち止めです。
新春の重賞を制したのはエイシンデュピティ2着にはアドマイヤオーラ活気のあった京都競馬場でした

「北へ帰ろう…」これだけ競馬場巡りを楽しめばもう未練はありません。(12開催・9競馬場)山崎駅から京都〜米原〜敦賀へ向かい、敦賀港からの新日本海フェリーにて北海道への帰路に付きました。ちょっと今回の「旅打ち」は年末年始の寒波の影響で体調を崩したりして、間のびした感が否めません。やはり、「旅打ち」(18切符利用)は桜前線を追いかける春の旅が一番なのかもしれません。まあ、「飽きた」とは言いながら、レースが近づくとソワソワしてくるのが常なのですが…今年も競馬と貧乏旅を存分に楽しみたいものです。(2008.1.26UP)

     
旅打ちのトップページへ